家のなかでは、彼のことをもてあますから、まいにちのように外へつれだして、たくさん刺激をあたえてへとへとにさせる。まわりの母親たちの話を聞くと、この子はよくうごくらしい。ほうっておくと大人のあるくよりも速く、ひとりでどこまでもすすんでしまう。そのあと、バギーや車のなかでひとねむりすると、家につくころには、しかし何事もなかったかのようにすっかりもとのとおりになっていて、けっきょくまたもてあますのだが。こんなにちいさい身体の、いったいどこからそんな活力がわいてくるのか、ふしぎでしようがない。