空とぶ鳥に、地をはう虫。さんぽの犬に、まいごの子猫。にぎやかな学生に、いそぎあしの主婦。酒瓶片手のしおれたじいさんに、シルバーカーをかっとばすたっしゃなばあさん。かわりばえのしない、たいくつなはきだし窓も、彼らにとっては特等席の大スクリーン。そこに映し画かれるのは、とるにもたらぬ有象無象のいきもの事情。ご近所さんのおりなす、好奇と怠惰の大スペクタクルである。