ひとつ屋根のしたも十と数ヶ月。どうやらとおりすがりの食客ではなさそうだとかんづいたのか、というより、あきらめがついたのか、倅がちかづいてくると飛びはねるように逃げまわっていたのが、いまはごらんのとおり。ときどき、あとをおいまわされたり、ひげをひっぱられたり、しっぽをわしづかみにされたりするが、もうそれほど大きな危険は感じていないようすのいきもの諸先輩がたであった。