よくうごきまわる。よくころぶ。この泥んこの日も、猫をおいかけて足をすべらせ、階段から降ってきたところからはじまった。

ハイハイをはじめるところから学習のプログラムがうごきはじめる。ハイハイをしてうごくと視覚入力が変わってくる。それによって自分の反応=出力も変わる。ハイハイで机の脚にぶつかりそうになり、避けることをおぼえる。または、うごくと視界がひろがることがわかる。これをくりかえしていくことが学習です。この入出力の経験を積んでいくことが言葉をおぼえるところにつながってくる。そして次第にその入出力を脳のなかでのみ、まわすことができるようになる。脳のなかでのみの抽象的思考の代表が数学や哲学です。赤ん坊は、自然とこうしたからだをつかった学習をしていく。

からだをうごかすことは、あたらしい世界を知ることにつながる。私の大好きな先生が、そう言っている。彼のまいにちのあぶなっかしさも、あたらしい世界とやらの連続だとおもえば。