そのことに彼女が気づくまで、ながくはかからなかった。やがて頽れ、こちらに大きなおしりをむけた。

どの猫もおもうくらいの、たかいところ好きなのに、いつもあと一歩をふみだせずにいた彼女は、たとえつかのまであっても、そこへいけたことのよろこびに、つつまれていたようにみえた。

もうすこしだけ ─── おもむろに、僕たちは部屋をあとにした。