猫のごはん、通称「かりかり」。よんで字のごとく、たべているときの音、つまり歯で噛み砕くときの音に由来するものとおもわれる。ただしくは、ドライフード。ほかにも、水分含有量のちがいでモイストフード、ウェットフードなどがあるが、おおくの主がドライフードを主食として採用していることから、「かりかり」と言えば日本全国どこへいっても通ずるであろうほど、ひろく認知されている。もしもそれがウェットフードだったらのなら、「くちゃくちゃ」とでも呼ばれていたのだろうか。とにかく、このオノマトペ的ロジックにもとづくのであれば、彼女においてのそれは「はふはふ」である。

食事中の彼女から聞こえてくるのは、咀嚼音ではなく、呼吸音だけだ。つまり、噛まずに呑みこんでいるのだ。吸いこんでいる、といったほうがいいかもしれない。このことから彼女は、わが家ではリトルダイソンの異名をとる。吸引力の変わらない、ただひとつの三毛猫。てなもんだ。