猫のからだには縫い目がついていて、なかをあけるとしろいもふもふがとびだしてきて、たちまち化け猫になってしまうという… なかにちいさなニンゲンが入っていたとの言い伝えも… いにしえより猫の主たちのあいだで語りつがれし、猫のチャック伝説である。

そして、ときは二十一世紀。ついに猫のボタンが発見された。世の中には、けしておしてはならぬボタンがある。もしも、そのボタンをおしてしまったら…

───── そして伝説へ。

猫と暮らしのカルチャー誌「ねこ(ネコ・パブリッシング)」にて連載中のとくべつなよみもの「名前は、まだない」。猫との出会いから、東日本大震災の回顧録、さらにはうんこを手づかみしたお話まで、猫飼いの意識改革と猫界の平和構築をめざす、愛と感動と怠惰のお説法です。