怠惰のなれあいにあぐらをかく、老夫婦のような風格さえにじむ背に、冬の斜陽がゆったりとした光をおとす。ふたりのつくる影法師は、まるで枯れ木のそれのようにもみえ、すこし切なくもあったが、さかいめひとつなく空気のようにとけあっていた。

君たちとも、そろそろ十年だねえ。