あるいは、理想と現実の図、とでもいうべきか。

クラシック音楽のとあるレコードで、おもてがわが線路で、うらがわがギターになっている、可愛らしいスリーブをしたやつがある。彼がまだ一歳のころ、ギターをギターとも知らずに、フィンガーボードのうえでトーマスのおもちゃを走らせる姿をみたとき、私はまっさきに家にあったこのレコードをおもいだして、なるほど!と心の裏で手を拍った。

二歳になっても、彼はあいかわらずギターのうえでトーマスを走らせているが、こないだ、おじいちゃんにもらった小さなギターをひざにのせて、指で弦をはじきながら歌う真似をしてくれた。

いつか、そのギターの線路を走る、君の音楽に乗せて僕らをどこかへ連れていっておくれよ。ウォウウォウ、イェイイェイ。