きかんしゃトーマスに「事故は起こるさ」というお歌がある。彼の大のお気に入りで、レールであそんでいるときも「事故は起こるものさぁ」とくちぐせのように歌いながら、トーマスたちをわざと脱線させたり、正面衝突させたり、踏み切りにぎっしりつめたりする。あるとき、レゴの人形を轢いてあそんでいるのをみて、これはいけないなと、すこし言ってやることにした。

事故は起きるものだけど、起こさないことが大切なんだよ。

くりかえし言いきかせているうちに、人形を轢くのはやめてくれたが、レゴで踏切や橋のようなものをつくっては(あるいは、私たちにつくらせては)壊すことで、事故へのおもいをぶつけているようだ。ほかのおもちゃをめちゃくちゃにするよりは、壊しても直せるだけ、まだよい。

「事故は起こるものさぁ」と、息子がつぶやくたびに、私は「事故は起こさないものさぁ」とつづけて言ってやる。彼は「ちがう!」といってきかないが。