レゴと少年 #1 – guremike


レゴと少年 #1

両腕にいっぱいの箱。自分のこぶしほどもあるタイヤ。300ページの分厚いマニュアル。ピース数は、これまで彼がビルドしてきたキットとは桁違いの1580ピース。ちいさなレゴビルダーの、おおきな挑戦。

まずは、色分けから。山のように積まれたブリックから目当てのひとつを探しだす作業は、三歳児には藁の中から針を探すようなもので、組み立てよりも集中力を使う。早くつくりはじめたい気持ちはわかるが、このプロセスは欠かせない。

息子のエンジンは、ちいさいわりに高出力で、食事も睡眠も忘れ、走りつづける。夢中になれるものがあるのは良いことだが、いねむり運転は事故のもと。夢の中に入りすぎてブリックを手に小便をもらすなんていう大事故は、もうごめんだ。

まだ彼は、アクセルを踏みつづけることしかできない。ブレーキをかけるのは、僕のやくめ。作業は一日二時間まで。のんびりいこう。それに、三歳児の毎日は意外と忙しい。