こけしのはなし #1

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緑の葉に鎮座まします、赤い菊の花。このものがたりは、持参薬確認表の裏に描かれた、いちまいのスケッチからはじまります。筆をとったのは、私たちの母。鳴子こけしの伝統的な絵柄です。伝統こけしの絵付けは、おなじモチーフを扱いながらもアレンジは十人十色。描き手それぞれが、独自の意匠をもつ「家紋」のようなもの。祖母もまた、この家紋を持っていました。彼女の名はシゲ。このものがたりの主人公です。

猫のこけし

猫のこけしの試作品をはじめて紹介したのは、二〇一二年。当時はホームページで大々的に宣伝しておりましたので、ご存知の方もおられるかとおもいますが、七年もまえのことですから、きっともうお忘れでしょう。私も危うく、そのひとりになりかけていたところです。

子供たちが生まれてから、この三、四年は育児で頭も時間も取られ、気づけばネットショップ運営も広告活動も、ごらんのありさまです。その合間にも、あたらしい作品を考えてみたり、地元の道の駅で試作品を販売してみたり、草の根活動はつづけておりましたが、応援してくださっていた方々のご期待には沿えず、恐れ入る思いです。

ライフワークのひとつとして、気長にはじめた仕事とはいえ、つくり手たちも皆、齢六十を超えていますから、そうのんびりもしていられません。まずは健康を第一に、いちにちでも長く続けられたらと願うばかりです。不定期更新にはなりますが、こけしのはなしと題しまして、これまでの歩みを振り返りつつ、本音と建前を使い分けながら、ときにポエムも織り交ぜ、販促に使えそうな文字溜まりを肥やしてまいります。

たいへんご無沙汰しておりました。このたび、ネットショップを再開いたします。