アーティスト #7

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自然は神の芸術なり ――― ダンテが言うように。彼の数奇な運命を言うなら、そんな芸術品が、すぐそばに在りつづけたことだろう。

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アーティストに苦悩はつきもの。肉とワインのように、ビスケットと紅茶のように、彼らと苦悩は"おいしい"たべあわせ。アーティストだから苦悩するのではなく、苦悩するのが好きだからアートするのだ。彼らは、もともとそういういきものなのだ。

ぐれみけ設定資料集によれば、その華々しいキャリアとは裏腹に、兄もまた苦悩するアーティストだった。ひとつの言葉が、表現者としての彼を苦しめつづけたのだ。

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――― じゃないほう

彼女を言うなら、自然そのものだ。なにもせず、どこへもいかない。ただ、そこに在るだけ。口から入ったものを、尻から出しているだけの一本の肉の管にすぎない。

しかし、大地にべったり張りついて、低きに流れつづける生きざまは、川の流れのようでもあり、その佇まいのどっしりと動かざるは、山のようでもある。そう、山が山であるように。川が川であるように。彼女もまた彼女なのだ。

その巨大な影に、彼はいつも埋もれがちだった。みずからの頬毛にも埋もれがちだったが ――― つづく。

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