猫の巣 #2

木造りで、窓だらけの昭和住宅の冬は、厳しい。炬燵に石油ストーブ、ドアや窓には気密パッキンに断熱シート。猫たちもこれでは寒かろうと、冬籠りにぴったりの暖かそうなものをプレゼントしたのが、すべてのはじまり。彼女は、迷いなくすっと入りこみ、あっというまに私物化すると、くるくるまわりながら、四隅のふくらんだところを踏み潰し、じぶんのからだの形にして、棲みついた。やがて彼女は、巣の主となる。