こがらしと踊る

楽器のようにしゃかしゃかと鳴るそれは、しばらくの間、彼を夢中にした。両腕いっぱいに掬いあげると、ときどきびゅうっとやってくる、こがらしと宙を踊った。そのリズムにあわせて、彼もぴょんぴょん地を蹴った。雲ひとつない、すいこまれそうな冬の青空めがけて。