けれど、彼女はおりられない #2

そのことに彼女が気づくまで、長くはかからなかった。やがて、こちらに大きなおしりをむけた。

どの猫もおもうくらいに高いところが好きなのに、いつもあと一歩、ふみだせずにいた。ずっと、何年も。だから、たとえつかのまであっても、そこへいけたことのよろこびに、きっと彼女は。

もうすこしだけ ─── そう言って、おもむろに僕たちは部屋をあとにした。