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猫と娘と外出自粛

外出自粛生活もひと月。猫と子供たちがいっしょにいる時間もずいぶん増えた。とくに、あるきだしてまもない一歳の娘にとっては、スキンシップの良い標的… 機会のようで。猫にとっては、良い迷惑だろうけれど。

オヤジにもぶたれたことないのに

やかましくておちつきのない子供たちは、猫の天敵。奇声を浴びせられたり、家じゅう追いまわされたり、モノを投げつけられたり、寝込みを襲われたり、しっぽを鷲掴みされたり、大事なごはんをひっくり返されたり。

猫は、上下関係には無関心のようでも礼節には意外ときびしく、無礼をはたらく者に容赦なし。息子は、あるきはじめた当時、アニーからしょっちゅう猫パンチをおみまいされ、顔や腕に引っかき傷が絶えなかった。

息子も息子で性懲りもなく、血を流しながら猫に向かっていく。生傷の痛々しさなんてものともしない、天使のような悪魔の笑顔で。

仰げば尊し、我が師の恩

猫のマナーを、猫みずからの手で、もじどおり叩き込まれてきただけあってか、息子の猫への接し方は、四歳にしてはみごとなもの。猫なで声をあやつりながら、一歳の娘に猫直伝のそれを教えてくれる姿に、かつての無礼者の面影はない。

アニーのように手こそあげないものの、心を許していないニンゲンのまえには、姿をあらわさないくらい警戒心のつよい芋が、息子に頬や尻尾をすりあわせたり、いっしょに寝ている姿をみかけることも増えた。それもこれも、鬼教官のからだを張った教育的指導の賜かもしれない。

一男去ってまた一女

息子の影響もあってか、娘の猫への無礼はそれほどでもない。とはいえ、まだ一歳。本番は、これから。芋は、娘がちかくにやってくると、とつぜんの大声や地団駄にそなえ耳をそばだてたり、いつでも逃げられるように背を丸めて警戒モードに。

そんなふたりの関係も、外出自粛のこのひと月ですこし変化がみられる。娘のことをあれほど遠ざけていたのに、こうも家に入りびたりになられては、あきらめもつくというものなのか、それとも、おなじ妹同士、なにか相通ずるものでもあるのかしら?