兄妹を花に喩えたら #1

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兄は、"スイセン"がよく似合う。スイセンは、英語でナルキサス。

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そのむかし、ナルキッソスという美青年がいた。もてもてのナルキッソスは、女の子にひどいことばかりしていたので、神様が自分しか愛せなくなる罰を与えると、水面に映った自分の姿から目を離せなくなり、痩せ細って死んでしまう。その跡に、スイセンの花が咲いたのだそうだ。

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愚かな男ではあるが、美しい男ならではのエピソードと言える。わが家のスイセンも、「馬鹿なナルキッソスのやつだな」と苦笑いを浮かべながらも、心のなかでは、身につまされるおもいで、勝手にどきどきしていたことだろう。奇しくも、兄が痩せ細って死んだあとにも、時折、花が咲く。つづく ―――

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キャッチボール

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ナイスキャッツ!ゴムボールの予測不可能な動きも、まるで軌道を読むように目で追いかける。体が追いつくかどうかは、さておき。

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ボールを投げると、弾丸のようにすっ飛んでいく兄とちがって、妹は照準を狙い澄まして、最小限の動きで仕留めようとする。猫じゃらしを振っても、そう。"のれんに腕押し、お芋にじゃらし"ということわざがあるぐらいだから。ないけど。遊びにおいても、徹底して体力温存に務めるあたり、誠におそれいる。

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狩りをやらせたら、たぶん妹のほうがうわて。家のなかでも、よく虫を捕まえている。外でも、この怠惰な体を維持できるのではないかとおもうほど、獲物には困らなそう。もっとも、外でこんな体をしていたら、逆に獲物になりそうだが。

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ちなみに、猫は動画がソーマトロープのように見えるほど、時間分解能が高いそうだ。ニンゲンごときが、いくら猫じゃらしを振りまわしても、彼らには、そよ風になびく狗尾草のようなものなのかもしれない。